ウッドカービング教室[第77回]-ギルディング(5) レタリング(1)-

すでにレタリングの項で少し解説していますが、ここではギルディングにおけるレタリングの注意点についてまとめます。レタリングについて考慮するとき、いろいろな、点について考慮しなければなりません。例えば。素材、あるいはコストなどです。もし、オーク(水ナラ)でインサイズド・レタリング(incised lettering)を行う必要がある場合、すべての切込みに対して、フレンチ・ポリッシュ層をコートしたのち、金箔用SIZEをしたいかもしれません。(Shellac French polish)金箔は手で運ばれ、本体を押します。そしてモデリング用のカービングツールを使って貼ります。文字がクリアに切削されている場合、木目の弱点をしばらく考慮する必要はなくなるでしょう。木目が完全に埋まっている場合には、より良い結果を得ることができるでしょう。

オイル・ギルディングは、この場合あまり良い選択ではないかも知れません。なぜなら、オイルは時々文字のトップのエッジを超えてしまうことがあるからです。また、オイルのスポットは直線が欲しいときに、金箔がギザギザのラインになってしまうように接着されてしまうときもあります。セルロースとラッカーによるペイントの方がずっと使いやすいです。角が取れて丸まっている方が、とがった角度より、ギルディングでは良く見えるということ。

このことは覚えておいた方が良いでしょう。角が取れている方が金箔を置きやすいという、ことを抜きにしてもです。また、ごみがたくさん内側に落ちることも防ぐ必要があります。金箔の破片はパネルの表面、あるいはどこかで、簡単にその使い道を見つけることができるでしょう。それらは簡単に取り除いたり、消すことができます。