チッペンデール風テーブル椅子4点セット

アンティーク風のテーブル椅子4点セットのミニチュアです。

商品にする前の、試作版彫刻作品になります。あくまで、試作品になりますので、そのつもりでご覧ください。

題名はチッペンデールとしていますが、チッペンデールのデザインにはボール・アンド・クロー(爪のようなものがバールをつかんでいる形)のデザインは、実はありません。したがって、正確に言うならばチッペンデールではありません。時代的にもチッペンデール頃のはまだ、ボール・アンド・クローは発明されていなかったはずなので、時代考証的にもあっていません。しかし、その辺の誤用は世界中のアンティーク作品の中に垣間見ることができますので、細かく気にしている人はいないのでしょう。

実は、これはサンプル作品です。よって、細かい部分の突っ込みは無しでお願いいたします。

この作品の使い道は、基本的には花台となります。

中央のテーブルの上に、少し高価な「盆栽」などを置き、おうちの中のインテリアとしてお楽しみください。

家族が4人の「あるご家族」を想像して作成されています。誰も座っていない椅子には、ご家族ひとりひとりのそれぞれ象徴的なシンボルを表しているつもりです。飾る時に、家族のそれぞれを表す象徴的な小物を、椅子の上に置いてあげる想定でいます。たとえば、1つの椅子にはランドセル、もう一つの椅子には帽子とカバン、また、もう一つの椅子には花の入ったカゴ、もう一つの椅子には買い物用トートバックなどなど。お人形さんでも構わないのですけど。

細部の技術的な面を見ていきましょう。

中央のテーブルは、江戸指物で言うところの「三方留め」を採用しています。このサイズで、このような高度な技法を織り交ぜているところも、この作品の見どころのひとつではあります。テーブルには4方向に椅子が配置されるため、「貫き」は存在しません。「貫き」の代わりの補強構造として、「ヒール・ブロック」を構造として取り入れているため、テーブルの上に若干重たいものを載せても問題がありません。

椅子のひじ掛けと背柱との接合部にも「ヤトイ」を入れています。このサイズでこのタイプの接合を行う場合、「ヤトイ」が入らないと、強度がまったく足りないため、当然と言えば当然の対処にはなりますが、技術的には難易度の高いものであることには間違いありません。

テーブル面は4方向からの「寄木」構造が内側と外側の2重で構成されています。内側の「寄木」と外側の「寄木」は木目方向が異なるように配置されているため、組み合わせた場合の見栄えが非常に美しいと言えます。内側の「寄木」と外側の「寄木」の間には幅約0.5mmのインレイがテーブル面に対して木目が「縦方向に挿入」されており、今回のような仕上げの場合、導管部分の染色度合が他の領域と異なる現象が起きるため、結果としてインレイが強調され、美しい表面に仕上がります。なお、テーブルの厚さも約6mm程度であり、見えないのですが、この接合部すべてに「ヤトイ」が入っていますので強度的にも問題ありません。当然といえば当然ですが、この点に関しても高い技術力が必要とされます。

全体的にはエイジング加工を施しています。エイジング加工とは、ある程度の年代ものに見せる技術のことで、主に塗装時に出来上がった瞬間に、もう何年も経ったように見せる技術のことです。人間の場合はアンチ・エイジング、アンティーク家具の場合はエイジングと目的がまったくことなるのも面白いですね。

なお、もともと、「ボール・アンド・クロー」は富と名声の象徴であり、それゆえ、高額な「盆栽」とのマッチングなら、無理のない、良い組み合わせなるのだろうと思います。

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