カービング時のクランプ1
カービング時、ツールを両手で取り回しできるように、木を作業台にしっかり固定することは非常に重要です。
クランピングの方法は、ワークの形に大きく依存します。
Gクランプ
平らなパネルを彫刻する際は、ワークがクランプするのに十分な余白があり、その場所をクランプすることにより、手の動きが阻害されない限り、普通のGクランプで作業台に固定することができます。
このような方法で、長いレール(Rail、日本語ではカマチづくりの”ヌキ”に相当するところ)や大きなパネルはクランプされます。
ボタン
しかし、小さなパネルをカービングする場合、クランプの突出部は邪魔になります。この場合の簡単な代替方法はボタンをつけることです。
(下図)
ボタンはビスで作業台に固定され、突出が最小限な小さなノッチが材を固定します。
ノッチで固定するよりさらに簡単な方法は、材と同じ厚さの切れ端をパネルの外側に置き、ビスで作業台に固定する方法です。
(下図)
薄い木を使う方法
薄い木を固定するには、次の方法も取られます。
(下図)
十分な厚さはありませんが、それでもこの方法は十分な強さがあります。
片側は木の端にフィットするように若干のテーパーをつけます。
固定の突出部は無視できる大きさです。
さらに、片側に何の突出部も持たない固定方法が次ぎの図です。
テーパーが着いた小さな木片が、作業台に固定され、もう一方はテーパーの着いた木片の下側に潜り込むように固定されます。
薄い木の板は木をしっかりホールドするために、作業台に12mmくらいはタップされなくてはなりません。